25年前、母が3月末に急に亡くなった。
スイスから家族で日本の飛び病院で面会はできたが、その後、葬祭の忙しさで日々が過ぎてスイスに戻ってから心にぽっかり穴が空いたまま過ぎた。しばらくして自分を癒やす必要に駆られて、絵を描き始めた。母が急に亡くなったので、自分もやり残しが無い様に「いつかやろう!」と思っていた事の1つだった。
夜中から朝方までキャンパスに向かって沢山の油絵を描いた。実際に感動した風景を描いたり、身近な人物画、空想の抽象画などなど。大きなキャンバスに向かって色々な色と戯れて、心が癒される気がした。人生では、誰にでも自分自身ではどうにもならない事が起きたりする。私の場合は、絵を描く事で救われた。その頃はまだ小さかった娘も一緒に楽しい絵を描く様になった。
さて何故色と関わると心が癒されるのだろう。調べたら以下の理由だった。
自分で色々な色を使って絵を描くと心が癒される理由はいくつかあります。
創造性と表現
絵を描くことは自己表現の一形態であり、自分の感情や思考を色や形に変えることができます。創造的な活動に従事することで、心のストレスや不安を軽減し、内面の平穏を取り戻すことができます。
集中力とマインドフルネス
絵を描くとき、色を塗る作業に集中することでマインドフルネス状態に入りやすくなります。集中することで、日常の心配事やストレスから解放され、現在の瞬間に集中することができます。感覚刺激と脳の快楽反応: 色彩や形状の変化は視覚的な刺激として脳に影響を与えます。特定の色や模様は脳内の快楽中枢を刺激し、心地よい感覚をもたらすことがあります。
達成感と自己満足感
絵を完成させるという目標を達成することで、達成感や自己満足感を得ることができます。自分で創造した美しい作品を見ることで、自信を持ち、心を満たすことができます。これらの要因が組み合わさり、絵を描くことが心を癒す効果をもたらします。
1-2年沢山描いてそれから飾る壁が無くなってしまい、絵を描かなくなった。しかしあの頃は心を癒すセラピーだった気がする。そんな絵を展覧する機会ができました。
イギリス人の友人の陶芸家が、絵の写真を送ってと言うので送ったら、「4月11日から14日まで、共同の展覧会があるので、この絵とこの絵を出さない?」と言われました。
それで下記の展覧会があります。
アルトシュタットハレ・ツークで、9人のアーティストが共同展を開催。空間的、創造的、職業的、感情的、文化的、情熱的など、さまざまなレベルで、形と色の組み合わせが作品の多様性を統合している。この展覧会は、来場者にも出展者にもインスピレーションを与えます。主催者は、4月11日(木)午後6時からのヴェルニサージュと、日曜日までの展覧会に、皆様を心よりご招待いたします。
ペイント: アデマ, ミンナ・ アーベルグ, マックス・アタナソヴ, カロリン・G・ホエム, ファイ・ホフマン,
ペトラ・ミエッテン, カリーナ・ツァン, 鈴木 桂(Rie)
陶器: マギー・ アタナソヴァ
開館時間
4月11日(木)18時~20時(ヴェルニサージュ)
12日(金)14時~20時
13日(土)11時~20時
14日(日)12時~16時
来れる方はどうぞ足を運んでください。来れない方のためには、ギャラリーで様子がわかる様にします。